~はしもとぶらり旅Ⅴ②~
「黒河道 明神ヶ田和~わらん谷の滝」
橋本地域の名所・観光スポットなど、ちょっといいとこを順次紹介しています。夏至も過ぎ、日毎暑さが増してきました。晴れた日、涼しい森の中を歩いてみませんか。今回は世界遺産の道「黒河道」の一部、わらん谷を中心にご紹介します。
黒河道は高野七口に通じる高野参詣道のひとつで、2016年に紀伊山地の霊場と参詣道の一部として世界遺産に登録されました。多くの人々が祈りの道として登ったこの道は、美しい草花と歴史深い史跡が多く、見所満載です。
賢堂の定福寺から黒河道を歩き、国城山の頂上付近の明神ヶ田和まで行くと、わらん谷へ降りていく道が現れます。さあここからいよいよ森の中の谷川へ下っていきます。流れる谷川のせせらぎの音、野鳥たちのさえずり、木々の葉が風に揺れる音。森の静寂の中、進みます。やがて西側の谷が深くなると落差5メートル程の「わらん谷の滝」が目に留まります。その姿は清らかで、霊場高野山へ向かう旅人の心を癒してくれます。滝から少し南へ歩くと、黒河道に突き出た巨石の「赤石」。行き交う旅人の目印となったそうです。心静かになれる場所「黒河道」。続きはまた後日、訪れたいと思います。