橋本のいいとこ紹介
~はしもとぶらり旅~
「葛城神社のムクロジ」
橋本の名所・観光スポットなど、ちょっといいとこを順次紹介しています。有名スポットだけでなく、「橋本にはこんな素敵な場所がある!」をテーマに紹介しています。
「♪シャーシャーシャー♪」とクマゼミ達の声が鳴り響く盛夏。気温はどんどん上昇し、夏真っ盛りとなりました。日中は大変暑く、熱中症にならないよう、水分補給や外に出るときは帽子をかぶるなど、体調管理にはくれぐれも気をつけてください。
さて、今回のぶらり旅は、橋本市柱本にある天高く伸びる巨樹「葛城神社のムクロジ」をご紹介します。
葛城神社は、国道371号線を大阪方面に走り、紀見トンネルの手前の柱本の交差点を右に曲がって柱本地区に入り、少し走った左側にある森の中にあります。当地は紀伊見峠の山麓にあって高野山に至る街道として古くから知られ、当神社は牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)とも称されています。境内に入ると、多くの巨樹に囲まれ、街中の暑さが少し和らぎます。多くの巨樹の中でも一際目を引くのが橋本市指定文化財でもある「ムクロジ」です。
ムクロジはムクロジ科の落葉高木で、通常の高さは10~15メートル、直径は30~40センチ。この葛城神社のムクロジは、なんと高さ29・7メートル、胸高幹囲4・2メートルと通常のものに比べはるかに大きいです。幹は手を伸ばしても廻らない位太く、見上げると空に向かって高く、高く伸びています。花は6月ごろ開花し、実は球形で秋には黄色に熟すそうです。写真は7月中旬のもので、葉の色が鮮やかで、樹の上で太陽の光をいっぱい浴びてすごく活き活きとしていました。
ムクロジの根元に立つと、その圧倒的な生命力に驚かされ、人間の一生とはスケールが一桁も二桁も違い、畏敬の念を抱くばかりです。長い間、人々の暮らしを見守り続けてきたムクロジに、拍手を送りたい気持ちでいっぱいになり、また、自分自身にパワーが湧いてくる気がしました。是非一度、足を運んでみてください。