橋本ぶらり旅Ⅱ⑮

はしもとのいいとこ紹介
~橋本ぶらり旅Ⅱ⑮~
「万葉のロマンを感じて 真土万葉の里のハス」

橋本の名所・観光スポットなど、ちょっといいとこを順次紹介しています。
八月に入り、夏本番となりました。蝉の声がにぎやかに鳴り響き、お日様が燦燦と照りつけ、汗ばむ季節、どこか暑さを忘れる場所はないか、つい考えてしまいます。今回は、隅田町真土の万葉の里の鮮やかなハスの花とスイレン、そしてその下の落合川にある飛び越え石をご紹介します。
国道二十四号線を五条方面へ走り、真土の交差点を過ぎると小さなバス停があり、わき道を右に登ると、飛び越え石への階段と真土の万葉歌碑が見えます。この階段を降りると、徐々に約千三百年前の万葉の時代にタイムスリップしていきます。周りを見渡すと、里山の雰囲気の中、沢山のハスが大きな花を開き、出迎えてくれます。雨上がりに行くと、ハスの花がしっとりと、そして葉には水滴が浮かび、絶妙にキレイだと思います。すぐ横にはスイレンの池もあり、水面にスイレンが映ってとても幻想的でした。
耳を澄ますと落合川の流れる川音、カエルの鳴き声が聞こえ、花の周りにはオニヤンマやシオカラトンボなど、色々な生き物に出会えます。花を楽しみながら、落合川に向かう階段を降りると、飛び越え石が現れます。落合川をはさんで和歌山県側と奈良県側に分かれて両岸から突き出た二つの巨石で、万葉人は故郷への哀愁と未だ見ぬ紀伊国への想いを胸に、この石をまたいで大和の国を後にしたことでしょう。近くには、休憩所もあり、のんびりと冷たいお茶を飲みながら涼むにも最適だと思います。
万葉びとの想いを胸に、散策してみてはいかがでしょうか。

ハスにたかるオニヤンマ
飛び越え石への入口階段と万葉歌碑
雨上がりに鮮やかに咲くハスの花 
スイレンが水面に反射してとてもきれいです
落合川まで降りると飛び越え石が現れます
PAGE TOP