橋本のいいとこ紹介
~はしもとぶらり旅~
「紀の川の渡し舟を見守った常夜燈籠」
橋本の名所・観光スポットなど、ちょっといいとこを順次紹介しています。有名スポットだけでなく、「橋本にはこんな素敵な場所がある!」をテーマに紹介しています。
「♪ささの葉さらさら のきばにゆれる♪」の七夕の歌が聞こえてくる七月となりました。短冊に願いを込めて飾り付けをしてみてはいかがでしょうか。涼しく感じると思います。笹を見ると、子供の頃、笹舟を作って川面に浮かべて楽しんだ記憶が戻ります。
さて、今回は「紀の川」の名所の一つであります二基の常夜燈籠をご紹介します。高野街道は古くは九度山町の慈尊院から町石道を登りました。やがて、御幸辻から南下して橋本川河口付近から紀の川を渡り、学文路から高野山へ登る道が開け、室町時代後期には高野参詣はもっぱらこの道が用いられるようになりました。
一五八七年、応其上人は紀の川に橋本の地名の由来となる橋を架けましたが、増水により三年後に流出、舟による横渡が行われるようになりました。この紀の川南岸渡場に建つのが三軒茶屋大常夜燈籠で、後に北岸にも東家渡場大常夜燈籠が建ち、この間で長く「無銭横渡」が行われ、南北の燈籠が、舟の安全を見守ってきました。
ここに行くと、かつての渡場の賑わい、高野参詣の旅人たちの感慨が偲ばれます。高野参詣の願いをかなえるべく、人々を見守り続けた大燈籠、ぜひ一度、その場に立って紀の川の清流を眺めてください。